うなぎの寝床 - 授業は、そもそも記録とは何かという根本的なことから、その社会的役割、業務分析を基にした記録の構造化…

【研究まにまに】アーカイブズ・カレッジin高知で資料の保存活用を学ぶ

 毎日うなぎのぼりに増える資料。多くはデータですが、紙資料やもの資料、書籍などいろいろあります。それらをどのように整理して活用するか、新しいことにつなげていくか、というのは喫緊の課題でした。

 私は博物館学の出身なので、もの資料の整理活用方法はある程度見当がつくのですが、紙資料の目録作りと使ったデータ管理の部分は文学館や文書館の分野になり、私にはあまり知識がありませんでした。定義上は文学館も文書館も、美術館も動物園も天文台も博物館になるのですが、当然それぞれで実務に違いが出ます。

 さまざまな資料を一貫性をもって整理し、活用につなげるにはどうしたらいいのか?そのような悩みのなか参加したのが「アーカイブズ・カレッジ」の短期講習でした。https://www.nijl.ac.jp/pages/event/seminar/2016/archives.html)

 これは、東京の国立国文学研究資料館が主催している無料の研修で、記録史料の保存と利用サービス等の業務を行う専門職員の養成を目的とし、戦後すぐから毎年連綿と開催されています。長期コースは夏に5週間に渡って東京で行われますが、短期は1週間、毎年違う地方で開催されます。基本的には大学院生や、現在資料管理に携わっている者が対象となっていますが、仮に所属がなかったとしても、受講を希望する十分な理由があると認められれば参加可能です。ちなみに、企業(ビジネス)アーカイブズと呼ばれる民間企業で資料管理をどのように活かすかという特化した分野も出てきており、「企業史料協議会」などが講座を開講しています。

 今回は11/14-19の6日間、高知県の高知県立大学と高知県立自由民権記念館を会場として開講されました。毎日、朝9時半から90分授業4コマと、朝から夕方までみっちり。長期では5週間かけてやっていることを1週間でやるので、教えるほうも教わるほうも必死です。限られた時間のなかで、ひとつでも多くのことをという講師の先生方の熱意がすごく、こちらもおろそかにはできません。日本のアーカイブズ(史料/資料/記録管理)のあり方とその学問体系を開拓し、牽引してきた第一線の方々の授業は、実体験と理論に裏打ちされた本当に素晴らしいもので、心から励まされました。

 受講生は、北は秋田から南は熊本まで、全国各地からの26人。下は23歳から上は50代まで、幅広い人々が集まりました。一番多いのは公立の公文書館や図書館員の方々でしたが、博物館や大学院生、民間企業からの参加者などさまざま。共通点は「蓄積をどう整理し、活用するか?」について悩んでいる現場の人々ということでした。そのような、同志ともいえる方々との交流、意見や情報交換もこの研修に参加して得られた大きなものでした。

 授業は、そもそも記録とは何かという根本的なことから、その社会的役割、業務分析を基にした記録の構造化と管理方法、保存修復、地域や民間での活かし方まで多岐に渡るものでした。どの授業をとっても具体例が豊富で、企業の日常業務に応用できることが多々あり非常に実践的なものでした。

 資生堂の福原義春氏が、あるとき企業史料協議会の総会で「過去を分析的に見ることで未来が見られる」とおっしゃったそうです。今回の講師の一人であった天理大学の古賀崇先生からも、「情報資源」という言葉を教えていただきました。過去から照射する現在と未来、それを拓くことができるのであれば、アーカイブズというのは決して後ろ向きな行為ではないといえるでしょう。うなぎの過去から、どんな現在と未来が開拓できるのか?今回の研修で学んだことを、実践に移していきたいと思います。ちなみに、この研修では、最後に修了論文を書かなければいけません。提出期限は年明けです。テーマ、何にしようかな~ 岡本

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