年1月24日
2021年1月24日日曜日 N/A 本・コミック・雑誌
「面白そうやけど、私は買わんでいいかな〜」
そう言って財布をかばんにしまったあの日を今でも後悔している。
   
    
   
私が初めて「天狼院秘本」に出会ったのは2年前。大学1年生のとき。
     
友人と天神周辺の本屋巡りをすることになり、
たまたまインスタグラムで見つけた「福岡天狼院」
そこで出会った。
場所も名前も存在すらも知らなかったその店は
ひっそりと街の賑わいから隠れているかのようにそこに佇んでいた。
初めて行く人はマップを使わないとわからないだろうな、なんて思いながら
階段をのぼり恐る恐る扉を開けると
「いらっしゃいませ、こんにちは!」と明るい声が響いた。
想像していたよりも明るい声掛けと狭い店内に驚いた。
それと同時に、なぜかおばあちゃんの家に来たかのような心地よさを感じた。
         
ぐるりと店内を見回すと、宙に浮いた本。観覧車のような棚。書店には似つかわしくないこたつ。
見ているだけで心が踊るものばかり。
その中でも一際私の目を輝かせたのは「天狼院秘本」という五文字。
その文字が目に入った途端
宙に浮いた本も観覧車のような棚もこたつも、私の脳内からあっという間にいなくなっていた。
             
秘本……秘本ってなんだ!?
         
         
思わず近寄ってまじまじと見つめていると、
当時福岡のスタッフだった田中くみこさん(現在は関西の店舗にいらっしゃいます)が
秘本について説明してくれた。
       
      
表紙とタイトルを隠してでも読んでほしい本。
しかもこんな素敵な「福岡天狼院」をつくった店主の三浦さんが厳選した本。
       
素敵以外の何者でもない。
そう思ったのにも関わらず、私は、「秘本」を買わなかった。
何故か。
2年前の私に聞いたところ、こんな言い訳が返ってきた。
      
もしかしたら同じ本を持っているかもしれない。
苦手なジャンルの本かもしれないし、面白いと思える本かもわからない。
それなのに信じて買っていいのか、と思ったら買えなかった。
      
「ネガティブすぎるわ、馬鹿」と2年前の私にげんこつしたい。
今考えるとただ単に、怖かったのだ。
買ったことによって、後悔したくなかっただけだ。
       
ポジティブに考えると、新たな本と出会うきっかけにもなるし、
福袋のように、中身はなんだろうというわくわくも感じられる。
          
            
2年経った今。私は「秘本」についてお客さんに説明する店員さんになっている。
つまり、「秘本」に選ばれている本が何かを全て知っているということだ。
どんな本なんだろうというワクワクもドキドキももう感じられないのであ る。
          
ああ、なんで2年前に買わなかったんだろう。
「天狼院秘本」の棚を見つめながら今日も思う。
       
           
お客様にはぜひ、私のように後悔しないでいただきたい。
秘本を買うことによって、ワクワクとドキドキを感じてほしい。
新しい素敵な本と出会ってほしい。
そのために今日も「秘本」について説明するのだ。
    
     
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http://tenro-in.com/hihon/161876